シグマ「SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6」分解清掃・作例

シグマ

◎今回はリサイクルショップのジャンクコーナーで買った反射鏡が痛んでいる「SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6」を分解清掃して作例を撮った内容になっています。

ミラーレンズの歴史は古く、1663年にスコットランドのグレゴリーが発明したグレゴリー式が最初で、色収差が少なく大口径化が可能でした。
その後、1960年にニコンが国産初のミラーレンズを市場に投入、1980年頃には各社がミラーレンズを発売、ミノルタなどは革新的なAFミラーレンズを発売するなどミラーレンズ最盛期だった時代でした。
そんな時代にシグマが投入したのがこの「SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6」になります。
しかし1990年代に入ると特殊低分散レンズの投入拡大によりミラーレンズは衰退、現在ではケンコートキナーだけがミラーレンズを扱っています。

1983年発売~1988年製造終了  当時の価格は¥50.000
レンズ構成: 7群7枚  開放値: F5.6  画角: 6.0° 重さ: 625g
最短撮影距離: 2.0m  フィルター径: 前86mm(中: 30.5mm)
外寸: 111.5x92mm  色は白やグレーバージョンもあるみたいです。

参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。

 

 

①副鏡の清掃

A: まずロックリングにアセトンを浸み込ませて数分待ちます。
B: カニ目ツールを使い、ロックリングを反時計回りに回して外します。

C: 副鏡の付いた前ガラスを慎重に外します。
D: 副鏡&レンズを固定している遮光筒を反時計回りに回して外します。

 

②副鏡の清掃とヘリコイド分解

A: こんな感じでレンズ、スペーサー、副鏡の順番で外れます。
注意点として、副鏡が簡単に外れない場合は無理に外すと反射面のメッキが剥がれるのでそのまま清掃した方が良いです。
B: レンズを清掃しますが、副鏡の反射面のメッキは修復できないのが痛いところです💦
仕方ないのでこれ以上劣化しない様、裏にシリコンを塗っておきました。

C: ここからはヘリコイドグリスの交換になりますが、レンズ清掃のみでしたら飛ばして画像④へ飛んで下さい
まずフォーカスリングゴムを外します。
D: 無限遠調整固定用のテープを半分剥がして止めます。

 

③ヘリコイド分解の続き

A: 距離目盛とフォーカスリング前側との位置関係をマーキングしておきます。
B: 最短撮影距離位置でのヘリコイド幅を測定します。
書いてある数値は個体差がありますので、必ず各自で測定して下さい💦

C: 距離目盛をずらすと左のネジが距離目盛リングのヘリコイドストッパーで、本体に付いている銅板で最短撮影距離位置と無限位置で止まる様になっています。
D: ゆっくり慎重に前側のヘリコイドを回し、外れる瞬間の位置をマーキングしておきます。
(確かおおよそ0.9回転で外れます)

 

④ヘリコイドグリス交換とマウント分解

A: ヘリコイドを分離したら両方とも洗浄油で古いグリスを落とし、新しいヘリコイドグリス(柔らかめのグリスがお勧め)を固めの筆で塗布して組み立てます。
組立は外れた瞬間の位置マーキングから入れ、0.9回転ほど入れたら距離目盛リングの位置マーキングと合わせ、固定テープを貼って完成です。

B: 内蔵のフィルターホルダーは外しておきます。
C: マウント部を固定しているネジを外します。
D: マウント部と指標リング(掃除する場合のみ)を外します。

 

⑤ マウント部の分解

A: 掃除と分解性向上の為にマウントを外します。
B: マウントには制御関係の配線やピンはありませんので、そのまま外せばOKです。

C: 外したマウントの反射防止のフェルトには埃が沢山付いていたので、テープで埃を取りました。
D: 収差補正レンズへのアクセスを良くする為にフィルターホルダー固定枠も分解しました。

 

⑥収差補正レンズの分解清掃

A: こんな感じで分解できますが、面倒ならスルーしても良いと思います。
B: ロックリングを外し、各レンズを清掃したらまた組み立てておきます。

C: 主鏡はロックリングを外せば外れるのですが、今回はそのまま清掃致しました。
ここはかなり酷く反射面のメッキがやられていたので、写りにどう影響するのか心配です💦
D: ここは主鏡と一体になっているレンズ(レンズかは不明です)なので、この状態でここも清掃しました。
因みにここの筒は接着してありますので、絶対に外そうと思ってはいけません。
外すと反射面のメッキが盛大に剥がれる可能性があります。

 

⑦主鏡裏の清掃

A: 主鏡中央の透過部(レンズ?)を清掃します。
ここも主鏡の反射面のメッキの劣化を抑える為に裏側へ保護用のシリコンを塗っておきました。
後は逆の手順で組み立てれば完成です。

B: フルセットだったのですが、どうやら黒いバージョン(初期型?)には三脚座が付いてないみたいですね^^;
色が白やグレーの物は付いているので。

 

⑧「SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6」の作例

天候が悪い日が続いたものですから、作例はもう暫くお待ち下さい💦

 

 

 

 

◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)

コメントはできればこちらの「ヨッシーハイムannex」ヘお願いします。

 

以上、【シグマ「SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6」分解清掃・作例】でした!

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