◎とあるリサイクルショップの青箱にミノルタの「MINOLTA AF MACRO 50mm F3.5」が不人気ズーム並みの価格であったので、買ってきて分解清掃し、作例を撮った内容になっています。
このレンズはどうしても同時に売られていた「MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8」と比べられがちなので気になったと言うのもあります^^;
このレンズは前玉と後群のレンズを外すのは簡単ですが、2・3枚目のレンズの間を清掃するにはフォーカス&近距離補正ユニットを分解する必要がありました(汗)
1994年発売 当時の価格は¥30.000 レンズ構成: 5群5枚
絞り羽根枚数: 7枚 焦点距離: 50mm 開放値: F3.5 最小絞り: F32
最短撮影距離: 0.23m フィルター径: 55mm 画角: 47°
外寸: 66x55mm 重さ: 240g 最大撮影倍率: 1:2倍(ハーフマクロ)
1961年から発売されている「ROKKOR MACRO 50mm F3.5」のレンズ構成は4群6枚なので互換性はありません。
因みにF2.8、F3.5ともに純正フードの設定は無いようです。
参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。
①前玉と後群レンズの清掃だけなら簡単ですが…
A: 吸盤オープナーを使って内側前の遮光パーツを反時計回りに回して外します。
B: また吸盤オープナーを使って前玉を固定している遮光パーツを外せば前玉が外れ、2枚目レンズの表側までは清掃できます。
C: 後群レンズはカニ目ツールなどで反時計回りに回して外せば外れます。
これで後群レンズと3枚目の裏までは清掃できますが、2・3枚目の間にカビがある場合はフォーカス&近距離補正ユニットを分解する必要があります。
(因みに後群レンズ内にカビがある場合はレンズの固定枠を削ってレンズを取り出す必要があります(汗))
②フォーカス&近距離補正ユニット分解(マウント外し)
A: 電子接点を外しますが、ここには小さなバネが入っていますので気を付けて下さい(汗)
B: 遮光パーツを固定している3個のネジを外し、遮光パーツを取り外します。
C: マウントを固定している4個のネジを外し、接点のフレキシブルケーブルに気を付けながらマウントを外します。
D: AFピニオンギヤとワッシャを回収します。
③マウント部の分解
A: スペーサーの表裏と取付位置を確認して取り外します。
B: AF駆動ギヤを固定している2個のネジを取り外します。
C: ギヤホルダーとカバーを外します。
D: フォーカスリングのグリップゴムを剥がします。
両面テープがまだ使える様でしたら、エタノールで表面を軽く拭いて貼りなおせますが、ダメな時は「シール復活液」を塗付して貼ると良いです。
それでもダメなら剥がして新しい両面テープで貼り直します。
④鏡筒の分解
A: ここのネジ2個を外します。
B: 指標部のクリヤ窓を傷付けずに剥がすのが難しいですが、ドライヤーで温めて隙間からスクレーパーなどで慎重に剥がすと上手くいくと思います。
そして見えたネジを外します。
C: 外装筒の取付位置を確認しながら外します。
D: 電子接点の取付位置をマーキングしたら2個のネジを外します。
⑤フィルター枠筒の取り外し
A: 電子接点を外したら、ちょっと折り曲げ直し、接点を清掃するとAFトラブルを防げます。
B: フィルター枠の筒を固定しているネジを外します。
C: フィルター枠の筒の取付位置をマーキングしながら筒を外します。
D: フォーカスリングのスライダを前後2個外します。
このスライダを組み立てる時は傾いていたり、前後の取付位置の高さが違うとフォーカスリングが極端に重くなるので、取り付け時はフォーカスリングを動かしながら調整して下さい。
⑥フォーカス&近距離補正ユニット分解
A: 固定ネジを外します。
B: 電子基板の固定ホルダを外します。
C: 外筒を固定しているネジ3個を外します。
D: フォーカスリング部をちょっと引いて各コロが見える位置で止めます。
フォーカスを担当しているネジ&コロ3組と近距離補正を担当しているネジ&コロ3組をそれぞれ内部鏡筒を動かしながら外します。
⑦レンズユニット取り出しと清掃
A: フォーカス&近距離補正ユニットの取付位置を確認したら取り外します。
B: こんな構成になっていますが、レンズの付いている近距離補正ユニットに取付角指定はありません。
C: 3枚目のレンズをカニ目ツールを使い、反時計回りに回して外します。
D: これでようやく全てのレンズが清掃できます(汗)
後は逆の手順で組み立てれば完成です。
⑧「MINOLTA AF MACRO 50mm F3.5」の作例
開放F3.5
使用カメラはフルサイズミラーレスのα7で、絞り値は分かる範囲で記載しています。
開放値がF3.5と言う事もあって、ピントの山はMFでもとても掴みやすいです。
⑨雫
⑩口径食
⑪木漏れ日
開放F3.5 逆光には強いです。
奥にレンズがあるお陰でレンズ自体がフードの役割をしてくれるのはいいですが、レンズの清掃はちょっと面倒ですね(汗)
⑫葉
⑬タンポポ
開放F3.5 ボケは撮影距離にもよりますが、割といい感じです。
⑭公園
F11.0くらい(マウントアダプターの仕様で正確な数値は不明です)
⑮桜(最短撮影距離)
開放F3.5 この日は風が強く、雄しべにピントを合わせる為に何枚も撮影しました(汗)
⑯桜(前後ボケ)
⑰小さな花(最短撮影距離)
⑱落ち葉
開放F3.5 開放からしっかり描写する感じで、等倍で見てもなかなかのものでした。
⑲閉店した本屋さん
F8.0 20件はあったであろう本屋さんも次々に閉店して今は数件になってしまいました。
これも時代なんですね。
◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)
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以上、【ミノルタ「MINOLTA AF MACRO 50mm F3.5」分解清掃・作例】でした!







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