ミノルタ「MINOLTA AF ZOOM 70-210mm/F4」分解・清掃・作例

ミノルタ70-210アイキャッチ ミノルタ

◎今回は1985年にミノルタαと共に発売された「MINOLTA AF ZOOM 70-210mm/F4」を分解・清掃してみました。
…と言っても今週は忙しくてレンズやカメラを分解・清掃している暇が無く、4年前に分解した時の画像を使っていますので、ひょっとしたら間違っている箇所もあるかもしれませんので参考程度にしておいて下さい(汗)
因みに英語版のサービスマニュアルならネット上で見る事ができます。

1985年2月発売  発売当時の価格¥62.000  レンズ構成:9群12枚 3群ズーム式
絞り羽根枚数:7枚  最小絞り:f32  最短撮影距離:1.1m
最大撮影倍率:1/3.9(0.26倍)  インナーズーム 外寸:72.5x152mm 重さ:695g
フィルター径:55mm レンズフード:6555-810

愛称は見た目そのままの「茶筒」で、後に発売された「MINOLTA AF ZOOM 70-210mm F3.5-4.5」や「MINOLTA AF ZOOM 70-210mm F4.5-5.6」は小型化されましたが、画質的はこのF4が好きな方が多いみたいです。

 

参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。

 

①それでは分解・清掃していきます

ミノルタズーム分解・清掃

A: まずフォーカスリングを無限遠にセットしてフォーカスリングと前群ユニットの位置を鉛筆などでマーキングし、フォーカスリングにある3つのイモネジを緩めます。

B: 前群ユニットを動かさない様にしながらフォーカスリングを外します。
次に前群ユニットを無限遠位置から締めこんで止まるまでの回転角を記録し、組む時の参考にしてください。
そして前群ユニットを外しますが、外れる瞬間の位置が重要になりますので、しっかり外れる瞬間の位置をマーキングしておきます。
外した前群レンズを清掃します。

C: 指標窓のある前枠を外します。

D: ズームリングのゴムを外し、白いテープを外せばズーム距離の書いてあるリングを外す事ができると思います。
(4年前の事なのでハッキリ覚えてません: スミマセン)

 

②マウント部の分解

ミノルタズーム分解・清掃マウント

A: ズーム距離の書いてあるリングを外したら、破壊を防ぐ為に電子接点も外しておきます。

B: そしてマウント基部を固定している4本のネジを外し、フォーカス駆動ギヤの入っている位置と絞りリンクが入っている位置を確認しながらマウント基部を取り外します。

C: マウント基部を取り外したら、レンズ後群を取り外して各レンズを分解・清掃しておきます。(レンズやスペーサーの向きはマーキングして間違えないようにしてください)

D: スペーサーを外す時はここにワッシャ、スプリング、ピンが入っているので、外して保存しておきます。
これは組み立てる時に忘れないでください(汗)

 

③中群レンズの清掃

ミノルタズーム分解・中玉清掃

A: ここからはズームユニットの清掃・グリスアップを含んでいますので、レンズだけを清掃する場合は画像Dまでスキップして下さい。
ズームユニットを駆動するリンクを2箇所取り外し、ズームリングを取り外します。

B: ズームユニットを固定している4本のネジを外します。

C: 位置マーキングしてからズームユニットを取り外し、各リンクやコロの点検をしてグリスアップしておきます。

D: レンズホルダーを取り外し、レンズとスペーサーの向きをマーキングしながら取り外して清掃します。
今回は絞り前のレンズを鏡筒に付いた状態で清掃しました。

あとは逆の手順で組み立てれば完成です。

 

④まれにレンズ銘板に「MAXXUM」と入っている物が…

ミノルタ70-210MAXXXUM

これは調べて分かったのですが、どうやら「MAXXUM」名が入っている物は北欧輸出仕様らしいです。
その他の見た目やスペックは同じみたいですが…

 

⑤北欧輸出仕様と国内仕様の外観

ミノルタMAXXUM

外観は全く同じでした。
このレンズを集めている人がいたらコレクターアイテムなんでしょうね^^;

 

⑥「MINOLTA AF ZOOM 70-210mm/F4」の作例

ミノルタ70-210f4作例

使用カメラはミラーレスカメラの「ニコン1 V1」で、最後の景色以外は全て開放f4で撮影しました。
何mmで撮ったかはすっかり忘れたので、一部を除いて書いてません。(汗)

 

⑦モモイロツメクサ

ミノルタズーム・モモイロツメクサ

最短撮影距離1.1m、210mm、f4開放
望遠端を手持ちで、しかも手ブレ補正が無く、好感度に弱いカメラで撮るのはとても大変でした(汗)
しかも三脚を使うのが好きじゃないものですから…

 

⑧ハルジオン

ミノルタ70-210ハルジオン

開放f4

 

⑨シロツメクサで吸蜜するシジミチョウ

ミノルタズーム・シジミチョウ

開放f4

 

⑩ハルジオンとモモイロツメクサの群生

ハルジオン群生

開放f4

 

⑪川の柵A

ミノルタズーム・川の柵

210mm 開放f4.0

 

⑫川の柵B

川の柵B・70mm70mm 開放f4.0

 

⑬ランタナ

ミノルタズーム・ランタナ

開放f4.0

 

⑭工事現場

ミノルタズーム・工事現場

210mm f8.0

小さなセンサーのカメラで撮影した為に隅の画質は分かりませんが、少なくとも画角中央の画質は開放からとても良いと思います。
いつかフルサイズのミラーレスを買ったらもう一度撮り直したいですね^^

 

 

◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)

コメントはできればこちらの「ヨッシーハイムannex」ヘお願いします。

以上、【ミノルタ「MINOLTA AF ZOOM 70-210mm/F4」分解・清掃・作例】でした!

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