◎かなり昔にリサイクルショップのジャンクコーナーで買った「smc PENTAX-DA 18-55mmF3.5-5.6AL WR」なんですが、レンズ内すべてが曇っていて暫くやる気が起きませんでした^^;
最近思ったのですが、このレンズはWR無しも含めて曇ったレンズをリサイクルショップのジャンクコーナーで良く見かける気がします。
今回はこのレンズを分解清掃して作例を撮った内容になっているのですが、いざ思い立ってやってみるとこれが結構大変で、このレンズに関し、分解清掃はAFズームの分解清掃を何本かやった事がないと厳しいと感じました💦
2009年6月27日発売 オープン価格(¥24.300) 簡易防滴構造
レンズ構成: 8群11枚 最小絞り: F22~38 絞り羽根枚数: 6枚
最短撮影距離: 0.25m 最大撮影倍率: 0.34倍 フィルター径: 52mm
外寸: 68.5×67.5mm 重さ: 235g SPコーティング(前玉フッ素)
クイックシフト・フォーカス・システム
参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。
①1群レンズユニットの取り外し
A: 銘板は両面テープ4カ所で固定されていますので、アセトンを染み込ませて数分待ちます。
B: プラ製のヘラを隙間に入れて銘板を慎重に剥がします。
C: フォーカスを無限遠にセットして下記のマーキングまで動かさないで下さい。
そして隠れていたネジ3個を外します。
D: 3本のAF駆動レールの入っている位置を確認しながら1群レンズユニットを取り外し、挟んであるスペーサー2枚も回収しておきます。
②1群レンズの清掃
A: レンズはプラスチックの固定枠を溶かして固定しているハメゴロシになっていますが、このレンズは溶かしている部分が薄いので薄いプラスチック製のヘラで簡単に固定枠を持ち上げる事ができます。
B: 固定枠を全周持ち上げたら衝動材を置き、トントンとユニットを下に叩けば簡単にレンズが落ちてくると思います。
レンズを清掃したら組み立てて固定枠を半田ごてで溶かして固定し直します。
C: もしレンズの汚れがここまででしたら、清掃して組み立てれば完成です。(組み立て方は下記に記しています)
D: フィルター枠を外します。
③マウントの取り外し
A: マウントを固定しているネジ5個を外します。
B: ここからはバネと接点が飛び出しますので、できれば袋の中でマウントを外す事をお勧めします💦
バネ6個と接点5個を回収できたか確認して下さい。
C: ここは外す必要はありませんが、スペーサーの凹みがここに位置します。
D: スペーサーを回収します。
④4群レンズの取り外し
A: 絞り連動リングを取り外す前に取付位置を確認し、バネを外します。
B: 絞り連動リングを取り外します。
C: この時に絞り連動リングの連動棒の入る位置も確認しておきます。
D: 4群レンズユニットを取り外す前に組み合わせ位置マーキングをし、3個のネジを外します。
注意!: ここは調整用のスペーサーが入っているので、慎重に4群レンズユニットを取り外して下さい。
⑤鏡筒の分解
A: スペーサーは枚数が異なる箇所があるので要注意です。
(生産ロットにより枚数や厚みが異なる事があります)
スペーサーは回収するか、厚みを変えない様に接着しておくと良いです。
B: フォーカスリングゴムを外し、見えたネジ3個を外します。
C: 位置マーキングをしながら目盛のリングを外します。
D: ズームユニットを固定している4個のネジを外しますが、本体とズームユニットの間にはスペーサーが入っているので気を付けて下さい。
⑥ズームユニットの取り外し
A: ズームユニットを少し下げ、間に入っているスペーサーの枚数と種類を左右揃えながらピンセットで回収します。
B: こんな感じでスペーサーが入っています。
C: フォーカス部の組合せ位置マーキングをします。
D: インナーズームユニットにも位置マーキングをしたら、ズームユニットを鏡筒から取り出します。
外したズームユニットの無限遠位置でのフォーカスリングの位置と高さをマーキングしておきます。
(ズームユニットの組み付け位置は絞り連動棒の入るくぼみを基準にします)
⑦インナーズームユニットの取り出し
A: ズームユニットの外周を回してインナーズームユニットを取り出します。
B: この時に、電子接点を綺麗にして接点グリスを塗付しておくと後々の電気的トラブルを防げます。
C: インナーズームユニットのコロ&ネジを3組外します。
D: 目隠しシールを剥がします。
⑧インナーズームユニットの分解&レンズ清掃
A: 目隠しシールを剥がした穴からドライバーを入れ、絞り連動パーツを外しますが、パーツの向きは確認しておいて下さい。
B: これでようやく3群レンズユニット&絞りを外す事ができます。
(取付位置は絞り連動パーツが入る位置になります)
C: 3群レンズを清掃します。
絞りは矢印のリングを次の矢印まで回すとバラバラになりますので、絞り羽根をメンテナンスしない場合は動かさないで下さい。
D: 2群レンズの後ろを清掃します。
⑨2群レンズの清掃とインナーズームユニットの組み立て
A: 2群レンズもハメゴロシになっているので、上記の方法でレンズを外して清掃します。
B: インナーズームユニットの組み立てがとても大変で、ここの凸をインナーズームユニットの凹にそれぞれ入れないといけません💦
まず凸をこの状態にし、インナーズームユニットを同じ幅で広げて(画像C)本体に入れたら、ズームユニットの外周を回して溝に入れます。
インナーズームユニットを入れたら、溝から外れない範囲で外周を左右に回して2・3群の動きをチェックします。
次に本体を揺すって溝から外れていないか&コトコト音がしないかチェックします。
D: 隙間からライトを当てて溝に入っているかの確認もしておくと安心です。
⑩ズームユニットの組み立て
A: 鏡筒のズーム駆動部の凸をズームユニットの凹(画像B)に入れながら、鏡筒とズームユニットの固定位置(絞り連動棒の入るくぼみ)を合わせ、フォーカス部もマーキング位置に合わせて組みます。
C: 組み立てて動作確認をし、35mmの無限位置でこれぐらいの段差になっていればOKです。
D: 確認が終わったら固定ネジを緩めて隙間を広げ、ピンセットでスペーサーをそれぞれ入れたらネジをまた締め込みます。
⑪電子接点と1群レンズユニットの組み立て
A: 電子接点はアースのバネをボディ側に、接点&バネをマウント側にそれぞれ入れたらパーツを落とさない様にしながら慎重に組み合わせます。
B: フィルター枠を組んだらフードの固定印が指標線に来ているか確認します。
正しく組まれていればフォーカスリング無限遠位置でフォーカスリングとフィルター枠の段差が写真くらいになっていると思います。
C: スペーサーを入れたら、フォーカスリングを無限遠位置にし、レールに入れてネジで固定すればOKです。
D: 銘板の裏には凹の溝がありますが、52mmの表記を真下にして取り付ければOKです。
お疲れ様でした。🙇
⑫「smc PENTAX-DA 18-55mmF3.5-5.6AL WR」の作例
使用カメラはAPS-Cで黒死病を克服したペンタックスK-S1になります。
38mm F7.1
⑬逆光気味
35mm F9.0 逆光耐性はsmcが健闘している感じでした。
⑭木々のシルエット
⑮夕暮れの駅前
⑯駅前のイルミネーション
⑰ボケと口径食
⑱イルミネーションのトンネル
⑲ご当地カレーうどん
18mm F5.6
とろろが入っているご当地カレーうどんなんですが、実は食べた事がなかったりします^^;
☆寄れて逆光にも強く、収差や歪も少ないこのレンズは、標準レンズとしてはとても完成されたレンズだと思いました。
ただ整備性はかなり手強いので、ズームレンズの分解に慣れた人向けだと思っています💦
◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)
コメントはできればこちらの「ヨッシーハイムannex」ヘお願いします。
以上、【ペンタックス「smc PENTAX-DA 18-55mmF3.5-5.6AL WR」分解清掃・作例】でした!







コメント