コニカ「KONISHIROKU HEXANON 135mm F3.5」分解清掃・作例

ミノルタ

◎ずっと放置していた「KONISHIROKU HEXANON 135mm F3.5」を分解清掃して作例を撮った内容になっています。
60年も経過すると、ヘリコイドグリスから分離した基油がレンズから絞りまで染み渡ってしまうので大変な作業となりました💦

しかし50&52mm、135mmはたまに見かけるんですが、その他のラインナップにあったレンズは全く見かける事がありません。
もちろん人気が無くて5年間しかコニカFマウントが作られなかったのも原因なんでしょうね💦

1962年頃発売?   レンズ構成: 4群4枚(エルノスター型)
最短撮影距離: 1.5m  最小絞り: F22  絞り羽根枚数: 12枚
フィルター径: 55mm  重さ: 368g  プリセット絞り

参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。

 

①前群レンズユニットの取り外し

A: 銘板を反時計回りに回して外します。
B: ここの溝にカニ目レンチを引っ掛けて回します。

C: こんな感じで反時計回りに回します。
D: 前群ユニットが外れました。

 

②前群レンズの清掃

A: 前玉を固定しているロックリングを反時計回りに回して外します。
B: レンズとスペーサーの向きをマーキングしながら取り出し、各レンズを清掃します。

C: スペーサーは開口部の広い方が被写体側になります。
D: 3枚目のレンズを固定しているロックリングにはネジ止め剤が塗布してありますので、アセトンをネジ溝に染み込ませて数分待ちます。
そしてロックリングを外しますが、スペーサーが入っているので、向きを確認しながら取り外して下さい。

 

③後群レンズの清掃

A: 前群の構成はこんな感じになっています。
清掃したらユニットを組み立てます。

B: 後群レンズ(後玉)を固定しているロックリングを反時計回りに回して外します。
C: レンズの向きをマーキングしながら外し、清掃します。

☆レンズの清掃のみでしたら、後は組み立てて完成となります。

 

④絞り羽根清掃とヘリコイドグリス交換の為の分解

A: マウントの奥にあるこのロックリングを反時計回りに回して外します。
B: これで鏡筒がヘリコイド部と絞り部に分割できます。

C: 組合せ位置はここの位置決めネジを溝に入れればOKです。
D: 絞り側の外装筒の下側にあるイモネジを外します。

 

⑤絞り部の分解A

A: 外装筒をゆっくり外してイモネジの当たる部分を確認したら、組み立て時の位置合わせ用マーキングをしておきます。
B: 絞り連動ネジを外します。

☆作業画像の順番を間違えてしまいましたので、ここで一旦、画像⑥のC・Dの作業を行ってから次に進んで下さい💦

C: 回転ストッパーを外したら、その位置から絞り連動筒を締め込んで何回転で止まるかをメモしておきます。(組み立て時は止まるまで締め込み、数えた回転数まで戻します)
D: 絞り連動筒を取り外します。

 

⑥絞り部の分解B

A: クリックボールとバネを回収しますので、アセトンでネジ止め剤を柔らかくしておきます。
B: 紛失防止の為、袋の中に入れて固定ネジを緩めると安心です。
バネとクリックボールを回収し、古いグリスを綺麗にして新しいグリス(モリブデングリスがいいです)を塗付しておきます。

C: フィルター枠を固定しているネジを外しますが、ここは1本だけ長いネジが使われているので、長いネジの入っている場所にマーキングをしておきます。
D: ネジ穴を覗けば理由が分かりますが、一応マーキングしておくと良いです。

 

⑦絞り部の分解C

A: プリセットリングも一旦締め込み、止まるまでの回転数をメモしてからプリセットリングを外します。
クリック溝の古いグリスを綺麗にし、ここも新しいグリスを塗付しておきます。
B: ネジ穴位置(画像A)を絞りを閉じた状態にして絞りの開度を確認したら、絞りを開いてCリングを外します。

C: 絞り可動側を慎重に外します。
D: この時の絞り羽根の向きと表裏、並びを確認しておきます。

 

⑧絞り羽根の清掃

A: 外した絞り羽根と可動側をエタノールなどで綺麗にします。
B: 絞り羽根には切り欠きがありますので、組む時は気を付けて下さい。

C: 固定側も綺麗にしておきます。
D: ここのイモネジは絞りの開度調整になっていますので、余程の事がない限り弄らない方がいいです。
もし間違って外した場合はイモネジの打痕をネジ穴のセンターに合わせればOKです。

 

⑨ヘリコイドグリス交換

A: まずフォーカスリングを無限遠にセットして、ここから回転部を動かさない様にして下さい。
B: フォーカスリングのイモネジを外します。

C: フォーカスリングを外したら、イモネジの打痕位置確認、フォーカスリング組合せ位置とサブヘリコイド無限位置(∞でのイモネジの打痕位置をマウントに)の位置合わせマーキングをしておきます。
D: マウントの固定ネジを外します。

 

⑩ヘリコイドマウント部の分解

A: マウントには凸部があるので、位置マーキングをせずにそのまま外します。
B: 無限遠位置での幅を測定しておきます。(個体差がある場合もありますので各自測定して下さい)

C: 直進キーの固定ネジを外します。
D: 直進キーを外して清掃し、組み立てる時はグリスアップします。

 

⑪ヘリコイドの分解

A: メインヘリコイドの深さを測定し、組み合わせ位置マーキングもしておきます。
B: サブヘリコイドを回して外し、外れた瞬間の位置をピンネジを基準としてマーキングしておきます。

C: サブヘリコイドのマウント側の古いグリスをパーツクリーナーなどで綺麗に落とします。
D: メインヘリコイドをかなりゆっくり慎重に回し、外れる瞬間の位置を打痕などを基準としてマーキングしておきます。

 

⑫ヘリコイドグリス交換と組み立て

A: パーツクリーナーとブラシを使って古いグリスを奇麗に落としたら、新しいグリスを固めの筆で塗布します。
B: 組み立てはまずメインヘリコイドを外れた瞬間の位置から入れます。

C: そして測定した深さまで入れたらマーキング位置で止めます。
D: 次にサブヘリコイドを外れた瞬間の位置から入れ、画像⑩のBの測定した幅まで入れます。

 

⑬ヘリコイドの組み立て(完)

A: 各マーキングに合わせたら、また確認の為に測定します。
B: この時点で直進キーが入る位置になっていれば完璧です。
そして直進キーを組み込み、マウントを付けてフォーカスリングを取り付ければヘリコイドグリス交換は完了です。

☆後は逆の手順で組み立てれば完成です。
お疲れ様でした。

 

⑭「KONISHIROKU HEXANON 135mm F3.5」の作例

F8.0
使用カメラはフルサイズミラーレスのα7で、絞り値は分かるものだけ記載しています^^;

 

⑮F-86F?

昔はスクラップとして民間に払い下げられていたみたいです。

 

⑯ミッ〇ーアンテナ

どうやらコンバーター部分が花の所にあるそうですね(笑)

 

⑰懐かしいブロアム

自分はスカイライン派でしたが💦 開放F3.5

 

⑱信号待ち

自分はギャンブルならドフのジャンクに限ります(苦笑)

 

⑲シトロエン

プジョー、ルノーもあるフランスはお洒落な車が多いですね。

 

⑳黄昏時の渋滞

 

㉑寝床に帰る鳥

 

㉒赤から

辛いのは苦手なんです(苦笑)

 

㉓トラック

F3.5と言う事もあって、開放からピンが掴み易く割とシャープでした。

 

 

㉔実はコニカFマウントアダプターが無かったものですから…

急遽、コニカFMからマウントを外し、コニカARマウントアダプターのマウント部を外して付けたらギリギリ無限遠が出ました。

昔は純正品でコニカF→コニカARマウントアダプターなんて物もあったみたいですが、全く見かける事はありません。
そもそもコニカFマウントがたった5年で終了したので、カメラやレンズもほとんど見かける事がないですね💦

 

 

◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)

コメントはできればこちらの「ヨッシーハイムannex」ヘお願いします。

 

以上、【コニカ「KONISHIROKU HEXANON 135mm F3.5」分解清掃・作例】でした!

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