◎いつものドフではない普通のリサイクルショップのジャンクコーナーに、古びたレンズケースが格安で置いてあるのを見つけました。
中身が入っていないのかな?と思って中を見たら「MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」のフルセット入っていたので、そのままレジへ直行。
レンズはカビてヘリコイドも重かったので、今回のネタとしました^^;
ミノルタSRマウントの50mmマクロは1961年初代~1981年のMDまでに7製品作られ、この「MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」は1967年に発売された2番目の50mmマクロになります。
因みにこのレンズのコーティングにはAC(アクロマチック・コーティング)が使われていて、触れるだけで簡単に剥がれますので分解清掃には注意が必要です💦
後の「AF 50mm F3.5 MACRO」はレンズ構成が5群5枚になって互換性はありません。
1967(1966?)年発売 当時の価格は3万くらいだと思われます。 最大撮影倍率: 0.5倍
レンズ構成: 4群6枚ダブルガウス型 絞り羽根枚数: 6枚 最短撮影距離: 0.23m
フィルター径: 55mm 最小絞り: F22 重さ: 331g 画角: 47°
参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。
①まずはレンズのみの清掃からです
A: 傷を付けない様にカニ目ツールで前群レンズユニットを外します。
B: こんな感じで前群レンズユニットは外れます。
C: ロックリングを外して前玉を外して清掃しますが、前玉の裏はアクロマチックコーティングになっていて簡単に剥がれますので、水と中性洗剤を使って指の裏で優しく洗い、水で綺麗に洗剤を落としたらブロアで吹くだけにしておいて下さい。
D: 後ろのロックリングを外して合わせレンズを取り出して清掃します。
②後群レンズの清掃
A: 清掃したら組み立てます。
B: 後群レンズユニットを取り外します。
C: こんな感じで外れます。
D: ここの後玉もアクロマチックコーティングの可能性がありますので、上記Cの清掃方法で実施して下さい。
レンズののみの清掃でしたら、ここで組み立てれば完成です。
③ここからはヘリコイドグリス交換と絞り清掃になります
A: マウントを固定している4個のネジを外します。
B: 取付位置をマーキングしながら、マウントを外します。
C: 絞りリングを外す時はクリックボールとバネが飛び出しますので、できれば袋の中で外すと安心です。
外した絞りリングは清掃してグリスアップしておきます。
D: 組み立ての時に絞り連動ピンが入る位置はここになります。
④ヘリコイドグリス交換
A: ここからはフォーカスリングを無限遠にしたら動かさない様にして下さい。
特に必要ありませんが、組み立て後のチェックの為にメインヘリコイドの幅を測定しておきます。(52.3mmでした)
B: サブヘリコイドのあるフォーカスリングまでの幅は45.9mmでした。(個体差があります)
C: 指標線リングを外します。
D: 直進キーを外しますが、組み立て時は隙間に細いマイナスドライバーを入れながら組み立てると動作が重くなるのを防げます。
⑤銘板の取り外し
A: 直進キーが外れました。
B: この状態の幅も参考に計っておきました。(49.8mm)
C: 銘板を吸盤オープナーなどで外します。
D: こんな感じで銘板は外れます。
⑥指標筒&フォーカスリングの取り外し
A: 指標筒を固定しているネジを外したら、組み合わせ位置マーキングをします。
B: 指標筒を外します。
C: フォーカスリングの取付位置を内部のネジ周囲にマーキングしたら、フォーカスリング内にあるネジ4個を外します。
D: フォーカスリングを外します。
⑦ヘリコイドの分解
A: メインヘリコイドと内部鏡筒の位置関係をマーキングします。
B: 内部鏡筒と絞り連動部を外します。
C: 無限遠位置でのフォーカスリング取付部とメインヘリコイドの位置関係マーキングと隙間を測定(おおよそでいいです)しておきます。
D: メインヘリコイドをゆっくり慎重に回し(ここが重要なので慎重に)、外れる瞬間の位置マーキングをしておきます。
⑧サブヘリコイドの取り外しと清掃・グリスアップ
A: サブヘリコイドとフォーカスリング取付部の幅を測定します。(39.0mm)
測定したら位置合わせマーキングをします。
B: サブヘリコイドをゆっくり慎重に回し、外れる瞬間の位置をマーキングしておきます。
(分かり易い様に頭文字かマークでマーキングすると良いです)
C: 各ヘリコイドをホワイトガソリンやブレーキクリーナとブラシで綺麗にしたら、新しいヘリコイドグリスを固めの筆で塗布します。
D: ヘリコイドの組み立てはまずサブヘリコイドをマーキング位置から入れ、測定した幅のマーキング位置で止めます。
⑨ヘリコイドの組み立て(続き)と絞り分解
A: 次にメインヘリコイドを外れた瞬間の位置マーキングから入れ、測定した隙間&マーキング位置で止めます。
B: これでヘリコイドグリス交換は終了です。
C: 次に絞り羽根清掃の為に固定側の位置マーキングをしておきます。
D: サイドにあるイモネジ3個を外します。
⑩絞り羽根清掃
A: 固定リングと絞り羽根の固定側を外します。
B: 絞り羽根の向きと表裏を確認したら、絞り羽根を折らない様に慎重に外します。
C: 擦れる部分は全てエタノールで綺麗に拭きます。
D: 絞りが入っている部分も一応清掃しておきます。
後は逆の手順で組み立てれば完成です。
お疲れ様でした🙇
⑪ミノルタ「MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」のセット内容
A: 当時のケースは¥2.000だったそうです。
B: チャックを開くとレンズ格納部と接写部品格納部に分かれます。
C: 左がレンズ本体、右がリバースリングと専用中間リング(等倍撮影用)がそれぞれ入っています。
D: リバースリング¥1.500と専用中間リング(等倍撮影用)¥5.500。
⑫リバースリングと専用中間リング
A: 中間リングを付けると開放値がf5.6になるみたいです。
B: マクロ・ロッコール専用品。
C: 中間リングを付けた状態。
このレンズは前玉がかなり奥にあるせいか、フードはオプション設定されていなかった様です。
D: リバースリングを付けた状態での撮影は、後玉に傷を付けない様に注意する必要があります。
⑬ミノルタ「MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」の作例
使用カメラはフルサイズミラーレスのα7で、絞り値は分かる範囲で記載しています。
実はこのレンズ、前玉表面の曇りが取れなかったので、逆光ではコントラストが低下している事をご了承ください💦
⑭プレイハウス
⑮ヨタハチ
プチ2000GTなのかもしれませんが、最近は旧車がやたら高くて驚きます💦
⑯いつもの場所
ジャンクレンズがゴロゴロありましたが、残念ながら持っている物ばかりでした。
⑰最近はオーディオ機器の修理にハマってしまい…
開放F3.5
レンズもそうですが、オーディオ機器も人気があるものは高くて手が出ません^^;
⑱梅
撮影した時期が分かってしまう画像ですね💦 開放F3.5
今回はマクロレンズなのを忘れて標準レンズみたいに使ってしまいました…。
⑲日が暮れて
トヨタは景気が良さそうですが、日産はついにGT-Rの生産をやめてしまいました。
⑳ヲタク文化
㉑そろそろ帰ります
街は帰りを急ぐ人達。
自分は最後までジャンクを探すアウトロー(笑)
☆今回はほとんどマクロ域を使う事がありませんでしたが(汗)、ハーフマクロのF3.5なので開放から使っていける感じがしました。
レンズの曇りが残っているので、感想はこれぐらいにしておきます^^;
◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)
コメントはできればこちらの「ヨッシーハイムannex」ヘお願いします。
以上、【ミノルタ「MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5」分解清掃・作例】でした!
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