「Canon New FD50mm F1.8」分解清掃・作例

キャノン

◎掲載予定のレンズのヘリコイド固着が酷く、ヒートガンで焙っても、アセトン漬けにしてもまだ緩まないものですから、今回は急遽「Canon New FD50mm F1.8」を簡単に整備する内容としました^^;
しかしここまでグリスが固まったヘリコイドは初めてで、しかも外径が大きくて長いだけに、最終的には焼くしかないかもしれません(汗)

「Canon New FD50mm F1.8」は前製品の「FD50mm F1.8 S.C. (II)」の光学系を受け継いでエンプラによる計量化とマウント設計を一新した物で、後に内径を絞っただけの「New FD50mm F2」も発売されました。
「EF50mm F1.8」になった時は光学系&鏡筒全てが一新されています。

1979年6月発売 当時の価格は¥22.000 レンズ構成: 4群6枚(ダブルガウス型)   絞り羽根枚数: 5枚 最小絞り: F22 最短撮影距離: 0.6m 最大撮影倍率: 0.1倍     フィルター径: 52mm 外寸: 63x35mm 重さ: 170g フード: BS-52(画像は社外品)    調べたらモノコーティングでした。

参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。

 

①マウントの取り外し

A: ジャンクで買って来たのですが、いきなりレンズキャップが外れないトラブルに遭遇しました。
引っ掛かっている部分をドライバーで押しながら何とか救出。
B: これは「New FD」に「旧FD」のレンズキャップを付けたのが原因で、自分も昔やった事があるのでした。(苦笑)

C: このレンズの後群はマウントを外さないと取れないので、まずサイドにあるこの3個のネジを外します。
D: そして取付位置を確認しながらブリーチリングを外します。

 

②マウントの取り外しとレバーの入る位置

マウントを取り外します。
ブリーチロックのボタン関連(固定・可動側)は外れる部品もありますので注意して下さい。
組み立てる時のレバーの位置関係はこんな感じになっています。

 

③後群レンズの清掃

A: プラスチック製のレンズホルダー下部の引っ掛けてある部分を精密ドライバーなどで外してホルダーを取り外します。
B: まず後玉を外して清掃します。

C: 中間に入っているスペーサーには向きがありますので、画像を参考にして下さい。
D: 貼り合わせレンズも取り出してバルサム切れをチェックしたら清掃します。

 

④銘板の取り外し

A: このレンズの銘板はプラスチック製で嵌め込んで接着してあります。
B: いきなり吸盤オープナーなどで回しても、動かないか接着剤が剥がれて空転するだけなのでやらない方がいいです。

C: まず接着剤を柔らかくする為にアセトンを溝に流しておきます。
(アセトンは100均のネイルリムーバーでもOKですが、アセトンの含有量はチェックして下さい)
D: そして接着剤などに入っているヘラとクリーニングペーパーを用意します。

 

⑤New FDの銘板の取り外し

A: この隙間にヘラを入れて銘板を外しますので、前玉の汚れは取り除いておきます。
B: クリーニングペーパーをレンズとヘラの間に挟みながら、ヘラを隙間に入れて回します。

C: 銘板が外れました。
D: 残っている接着剤を爪楊枝とアセトンを使って取り除きます。

 

⑥前群レンズユニットの取り外し

A: フィルター枠を固定している3個のネジを外します。
B: フィルター枠には取付位置があり、ここの凹みが指標線に一致する様に組み立てます。

C: フィルター枠を取り外すと前群レンズユニットも外れます。
D: ここもプラスチック製のレンズホルダーの固定部分を精密ドライバーで広げながら割らない様に外します。

 

⑦前群レンズの清掃

A: ついでに絞りの動きと油滲みがないかチェックしておきますが、組み立て時に下丸のカムがこの位置でないと絞りが動かなくなるので注意が必要です。
B: 前群レンズの貼り合わせレンズのバルサム切れチェックと清掃をしますが、前玉はハメゴロシになっていますのでそのまま清掃します。

C: 前述しましたが、フィルター枠を組み立てる時は凹みを指標線に合わせて組み立てます。
D: ブリーチリングはネジの逃げ部分をロックボタンの位置に取り付けます。

 

⑧チェックとヘリコイドグリス手抜きメンテ

A: マウントの動作チェックはマウントアダプターに取り付けてやるのがいいです。
ロック状態で絞りリングを動かして絞りが動くかチェックし、絞りリングが「A」の状態でアダプターのロックリングを動かして絞りが動けばOKです。
B: レンズキャップのこのギザギザが無いタイプは旧FD用なので、NewFDには付けない方がいいです。

C: ヘリコイドが重い時のヘリコイドグリス手抜きメンテはまずフォーカスリング内に取付位置をマーキングして固定ネジ3個を外します。
D: フォーカスリングを外します。

 

⑨ヘリコイドグリス手抜きメンテB

ここにマシンオイルをちょっと垂らし、ヘリコイドを何度も回して馴染ませるのですが、個人的には絞りに油が回ったり、あまり効果が無い時があるのでお勧めはできません^^;
また時間があったら、ヘリコイドグリス交換の様子を載せると思います。

 

⑩「Canon New FD50mm F1.8」の作例

とある放水路にて
使用カメラはフルサイズミラーレスのα7になります。

 

⑪バイパス合流地点

F8.0 最近は軽自動車も装備がかなり良くなって、軽自動車でもいいやって言う人が増えた気がします。
と言うより今の普通車の価格が高過ぎるんでしょうね(汗)

 

⑫シーサイドライン

モノコーティング(当時のカタログで確認しました)と言う事もあって、逆光にはちょっと弱い感じです。

 

⑬翌日は曇天模様

そんな日に山の中を走ったんですが、ナビがとんでもない酷道に案内して途方にくれました(汗)

 

⑭草ヒロ

何故か高級車ってあんまり草ヒロにならないですね…。

 

⑮とある大橋

この日にすぐ近くのスタジアムでJリーグがあったみたいで、多くの人がスタジアムへ向かっていました。
でもどうやら引き分けで終わったみたいです。

 

⑯リニモ

万博の時はお世話になりました。
ジブリパークがなかったら、廃線になっていたかも…。

 

⑰立体駐車場

買い物の時はなるべく下の階、景色を見る時は屋上な自分です。

 

⑱リサイクルショップ

今までいろんな楽器を使いましたが、いくらやっても上手くなる事はなく、リサイクルショップで夢を見た人達の楽器と一緒に並んでます。
(遠い目)

 

⑲渋滞中

渋滞で暇なので、開放で撮ってみました。

 

⑳玉ボケ

また雨が降ってきたので、開放で雨粒と玉ボケを撮ってみましたが、口径食はけっこう出る感じですね。

 

㉑修理したデッキで音楽を満喫

好きな音楽って自分の世界観なのかも…
と物思いにふけるひと時でありました。

☆開放から割とシャープで色乗りも程良く、単焦点レンズらしい写りが楽しめる1本ですが、ボケはちょっと硬く、モノコーティングなので逆光にはちょっと弱い感じでした。

◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)

コメントはできればこちらの「ヨッシーハイムannex」ヘお願いします。

 

以上、【「Canon New FD50mm F1.8」分解清掃・作例】でした。

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