ペンタックス「smc PENTAX-M ZOOM 40-80mm F2.8-4」分解清掃・作例

ペンタックス

◎とあるリサイクルショップで買ったカビジャンクの「smc PENTAX-M ZOOM 40-80mm F2.8-4」なんですが、いつか掃除しようと思っていたら3年も経過していました(汗)
40-80mmと言う個性的な焦点距離、80mmからズームリングをさらに右へクリックすると1/4倍のマクロ撮影ができ、貼り合わせレンズが無い為にバルサム切れの心配も無いこのレンズ…
今回は「smc PENTAX-M ZOOM 40-80mm F2.8-4」を分解清掃して作例を撮った内容になっています。

1980年頃発売~1984年生産終了 当時の価格は¥39.000
レンズ構成: 7群7枚(2群ズーム) 開放値: F2.8~4 最小絞り: F22
絞り羽根枚数: 7枚 最短撮影距離: 1.2m(マクロモード: 0.37m)
フィルター径: 49mm コーティング: smcマルチコーティング
外寸: 66x76mm     重さ: 395g フード: RH-R49

参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。

 

①1群レンズユニットの取り外し

A: ドライヤーで温めながらフォーカスリングゴムを外します。
B: ゴムの裏に隠れていた3個のネジを外します。

C: 取付位置マーキングをしながらフォーカスリングを外します。
D: 1群レンズユニットをカニ目ツールを使って反時計回りに回して外します。

 

②1群レンズの清掃

A: 外したユニットの銘板を吸盤オープナーなどで反時計回りに回して外し、各レンズを向きをマーキングしながら取り出します。
(銘板が外れない時はドライヤーで温めてみて下さい)
B: 各レンズを清掃しますが、3枚目のレンズはハメゴロシになっているのでそのまま清掃します。
清掃したらユニットを組み立てておきます。

C: 2群レンズユニットを外すので、マウントの固定ネジ5個を外します。
D: マウントの機械的な繋がりはありませんので、取付位置を確認しながらそのまま外せばOKです。

 

③2群レンズユニットの取り外し

A: 絞り連動リングは作業するのに邪魔なので、取付位置を確認しながら外しておくと作業が捗ります。
B: 後群レンズユニットの後ろ半分をカニ目ツールで外します。

C: こんな感じで外れると思います。
D: 後群レンズユニットの前半分をカニ目ツールで外します。

 

④2群レンズの清掃

A: こんな感じで2群レンズユニットが外れます。
B: 後群レンズユニットの後ろ半分を分解し、各レンズの向きに注意しながら清掃して組み立てます。

C: 後群レンズユニットの前半分のロックリングを外し、レンズを取り出して清掃したら組み立てます。
ここも奥のレンズはハメゴロシになっていますので、そのまま清掃します。
D: 分解清掃後に組み上がった2群レンズユニットです。

 

⑤各メンテとヘリコイドグリス交換

A: このレンズはシンプルな2群ズームとなっており、メンテナンス性は抜群です。
B: クリックボールの飛び出しに注意しながら絞りリングを外し、擦れる部分にモリブデングリスを塗付しておきます。

C: 絞りを動かし、油滲みと動作をチェックしておきます。
油滲みがある場合は羽根の油を拭き取り、エタノールを数滴垂らして絞りを動かしながらブロアし、綺麗になるまで繰り返します。
(これは手抜き作業なので、できれば分解清掃が理想です: 汗)

D: ここからはヘリコイドグリス交換をする場合になります。
まずズームの焦点距離を40mm、フォーカスリングを最短撮影距離1.2mに合わせ、作業が終わるまで動かさない様にして下さい
内側、中央の凹部、外側の三ヶ所に位置合わせマーキングをしたら、調整固定ネジ3個(ワッシャが付いていますので紛失注意)を外します。

 

⑥ヘリコイドグリス交換

A: ヘリコイドストッパーリングを外します。
B: ヘリコイドストッパーのピンはここにあり、リングを取り付ける時は開いた部分をこのピンに入れます。

C: 取り敢えずこの状態(40mm 最短1.2m)で、指標線を基準に高さと横位置をヘリコイドにマーキングしておきます。
D: ゆっくり慎重にヘリコイドを時計回りに回し(約1.1回転で外れます)、外れる瞬間の位置をマーキングしておきます。
そして古いヘリコイドグリスを洗浄油(灯油やホワイトガソリン)とブラシで綺麗にしたら、固めの筆で新しいヘリコイドグリスを薄く塗布します。

組立は外れた瞬間の位置マーキングからヘリコイドを入れ、約1.1回転回したら画像⑥のCのマーキング位置で止め、ヘリコイドストッパーを取り付け、画像⑤のDのマーキングの位置に合わせたら、ネジ3個を取り付けて完成です。

後は逆の手順で組み立てれば完成です。
お疲れ様でした。

 

⑦「smc PENTAX-M ZOOM 40-80mm F2.8-4」の作例

80mm 開放F4マクロモード最短。
使用カメラはフルサイズミラーレスのα7になります。

⑧小牧の景色

40mm  F8.0

 

⑨桃花台新交通桃花台線の廃線跡

40mm  F8.0
解体が進んでいるものですから、これが見られるのもあと数年なんだと思います。

 

⑩新型軽トラ

80mm  F8.0
最近は日本も軽自動車がやたら増えて、日本も貧しくなっているのかもしれませんね… (もちろん新車価格が高過ぎるのもありますが)

 

⑪猫が良いシチュエーション

80mm  F5.6?

 

⑫ドフへ

40mm  F11.0
すぐ近くに小牧パワーズ店が新規オープンしたので、てっきりここは閉店になるかと思っていました。

 

⑬自販機

80mm 開放F4マクロモード
飲み物を買う時は薬局が一番安いですねぇ^^;

 

⑭富士山見えず

40mm  F8.0
ここを走った事がある方なら分かると思いますが、いきなり絶景が広がるので事故も多いそうです。

 

⑮昭和な雰囲気

40mm  F8.0
今はどちらかと言うとシンプルな感じが好まれますが、今思うと昭和の建物って凝っていましたよね~

 

⑯帰りも富士山見えず

40mm  F8.0
ここも晴れていれば富士山を堪能できる場所だったりします。

 

⑰逆光

80mm  F11.0
smcなので逆光に強いです。

 

⑱寿司ろー

80mm  開放F4マクロモード
久しぶりに行きましたが、業界ナンバー1の実力を感じました。

開放から割とシャープですが、被写界深度が狭いのでドンピシャにピントを合わせるのはちょっと難しいと思いました。
ボケも荒いと感じさせる事は無く、色乗りもそこそこいい感じです。
コストパフォーマンスと整備性の良さも光るレンズだと思いました♪

 

◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)

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以上、【ペンタックス「smc PENTAX-M ZOOM 40-80mm F2.8-4」分解清掃・作例】でした!

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