キャノン「Canon NEW FD 100mm F4 MACRO」分解・清掃・作例

new fd 100mm macro アイキャッチ キャノン

今回はリサイクルショップのジャンク棚に置いてあったカビジャンクのキャノン「Canon NEW FD 100mm F4 MACRO」を簡単にレンズだけ分解・清掃してみました。
このレンズは1969年発売のFL「FLM100mmF4」、1975年発売のFD「FDM100mm F4 S.C.」とレンズ構成は同じで、コーティングや絞り羽根枚数などの違いがあります。

NEW FD 100mm F4 MACRO伸

1979年9月発売 当時の価格は¥75.000 外寸:70.3x95mm(縮) 重さ:455g
レンズ構成:3群5枚  絞り羽根枚数:6枚 最小絞り:F32 フィルター径:52mm
最短撮影距離:0.45m  純正フード型番:BT-52      最大撮影倍率:0.5倍
(新品には等倍撮影できるエクステンションチューブFD50-Uが同梱されていたみたいですが、これはジャンクなのでありませんでした)
コーティング: スーパースペクトラコーティング

レンズ構成は画像のようにシンプルな3群5枚構成のヘリアー型で、キャノンミュージアムには「変形テッサータイプ」と書いてありました。
このレンズにはフローティング機構(近距離収差自動補正機構)は無く、レンズ全群が移動するタイプなのでレンズ清掃自体は簡単です。
しかしながらヘリコイドシステムがフォーカスリングを中心に前後に伸びる特殊なタイプなので、ヘリコイド部の分解はあまりおススメできません^^;

あとこのレンズを分解していてたまたま気づいたのですが、このレンズのフォーカスリングにはフォーカスリングの重さを切り替える機能が付いていて、フォーカスリングを前方にカチッと動かすとリング手前に黄色い線が現れてフォーカスリングが重くなります。(画像④のB参照)

参考として「レンズの分解・清掃に必要な道具とコツ」、「バルサム切れ修理」、「レンズの黄変の修理」、「弱いレンズコーティング」などを記事にしていますのでそちらもご覧ください。

 

 

①それではレンズ前群を清掃します

new fd 100mm macro分解清掃

A: まず深いフード部分を反時計回りに回して外しますが、固くて緩まない場合はエタノールを染み込ませて一服してから緩めると良いです。
そして前群ユニットとフィルター枠を固定している5本のネジを外します。

B: 取付位置を確認しつつフィルター枠と前群ユニットを外します。

C: それぞれのレンズを固定しているCリングをレンズに傷を付けない様に慎重に外し、レンズの向きをマーキングしながら外します。
(2枚目は角が削ってある方がマウント側になります)
そして各レンズを清掃して組み立てます。

D: レンズユニットは取付位置が決まっているので注意して下さい。

 

②レンズ後玉の清掃とコロの補修

NEW FD 100mm F4 MACROレンズ後玉清掃

A: フォーカスリングを無限遠にセットし、「カニ目ツール」などを使ってレンズ後玉を押さえている筒を外します。
この時にレンズが筒にくっついてくる場合がありますので、レンズを落として割らない様にして下さい!  (落として割った事があります: 泣)

B: 鏡筒にレンズが残った時はレンズサッカーなどで回収すると良いです。
レンズの向きは平らな方が被写体側になります。
レンズを清掃して組み立てたら、レンズの分解・清掃はこれで完成になります。
ここから先はフォーカスリングのガタ、ヘリコイドや絞りの不調時の分解のヒントになります。

C: FDレンズのコロは高確率で崩壊していますので、フォーカスリングの回転方向にガタがある場合はフォーカスリングゴムを外し、ネジを外してコロと破片を回収します。

D: 今回はコロにビニールテープを巻いて修理しましたが、ここは熱収縮チューブを2枚重ねした方が理想だと思います^^;

 

③マウントの脱着(必要ある場合のみです)

NEW FD 100mm F4 MACROマウント

A: 絞りの清掃やヘリコイドグリス交換の時のみの作業なので、参考程度にして下さい。
まずマウントのバヨネットリングを固定しているネジ3個を外します。

B: 取付位置を確認しながらバヨネットリングを外します。

C: マウントの可動部を慎重に外します。

D: 組む時の各絞り連動ピンが入る位置はここになります。

このレンズは見ての通り、ヘリコイド関連の調整部があまりにも多い為にヘリコイド部の分解はあまりおススメできません^^;
やる時はあちこちマーキングしながら分解する必要があります。

 

④ヘリコイド分解のヒント(途中まで)

NEW FD 100mm F4 MACROヘリコイド

A: いろいろ悩んだ挙句、フォーカスリングゴム下の穴にネジがちょっと見えるのを発見しました。

B: ここでフォーカスリングをいろいろ弄っていたら、カチッと前後に動くのを発見!
このレンズはどうやら前述のようにフォーカスリングの重さを変えられる機能が付いている事に気づきました。
隠れてたネジが見えるようになったので取り外します。

C: すると銘の入ったフロントリングが外れます。

D: そしてここからは想像になりますが、この調整されたリングをマーキングしながら外し、赤矢印のネジを外せばフォーカスリングが外れると思うのです。
そしてヘリコイドストッパーをマーキングしてから外し、ヘリコイドを外す事ができると思います。(外れる回転数と外れる瞬間の位置のマーキング必須)

今回は時間が無いのと、このレンズのヘリコイドと絞りは快調だったのでスルーしました^^;

 

⑤キャノン「Canon NEW FD 100mm F4 MACRO」の作例

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 花

使用カメラは1インチセンサーのミラーレスカメラ「ニコン1 V1」で、エクステンションチューブは使用していません。
夕刻に全て手持ち撮影をしたので手ブレ写真を量産しました^^;
F4開放で撮影した「スイセン」はまだ陽が当たっていたので綺麗に撮れたと思います。

⑥スイセンの蜜を集める昆虫

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 花と昆虫

F4開放

⑦シジミチョウ(大きさ1.5㎝くらい)

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 シジミチョウ開放

開放F4
手振れが酷く、このシジミチョウだけで30枚は撮りました^^;

⑧シジミチョウ(大きさ1.5㎝くらい)F8.0

NEW FD 100mm F4 MACRO作例シジミチョウF8近すぎて被写界深度が足りなかったのでF8まで絞りました。
このシジミチョウは弱っていたのか、ずっと自分のしつこい撮影に耐えてくれました…
ありがとうです。

⑨ススキ

NEW FD 100mm F4 MACRO作例ススキ

F5.6

⑩川沿いの欄干

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 欄干

F4開放

⑪ツバキ

NEW FD 100mm F4 MACRO作例ツバキ

NEW FD 100mm F4 MACRO作例ツバキ

F5.6

⑫高速道路の工事現場

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 工事

F8.0
ここから天気が急変して暗くなり、高感度に弱いニコワンは感度を上げる事ができずに苦戦しました。

⑬ニチニチソウ

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 ニチニチソウ

F5.6

 

⑭シルバーヒマワリ

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 シルバーヒマワリ

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 トライコーム

下はトライコームと言うシルバーヒマワリの葉にある毛です。

⑮ヤナギバヒマワリ?

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 ヤナギバヒマワリ

確か開放付近^^;

⑯イチョウ

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 イチョウ

F8.0

⑰アオサギの若

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 アオサギの若F4開放

⑱物撮り(ミニディフォルメフィギュア)

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 物撮りF4開放
やっぱり手振れ補正無しの100mmに三脚は必須ですね^^;

⑲物撮り(前ボケ)

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 物撮り前ボケF4開放

⑳物撮り(最短撮影距離0.45m)

NEW FD 100mm F4 MACRO作例 物撮り 最短撮影距離開放値がF4な為に、100mmでも被写界深度がメッチャ薄いとは思いませんでした。
レンズ構成がシンプルな3群5枚なので、開放からほど良くシャープで抜けのいい写りだと思います^^

 

 

◎レンズの分解・清掃はリスクが伴いますので、できればプロに任せる事をお勧め致します。
あくまでこの分解・清掃は個人的な趣味の為、間違っている事も多いと思いますので、レンズの仕組みを勉強する程度にして下さると嬉しいです。
もしレンズを分解・清掃する場合は必ず自己責任でお願い致します(汗)

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以上、【キャノン「Canon NEW FD 100mm F4 MACRO」分解・清掃・作例】でした!

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